470e19ba.jpg昔々、あるところにそれはそれは美しい美少年がいました。
白く透き通ったような肌に、長く伸ばした髪の毛。
その細く、整えられたような身体はまるで女性のようでした。
彼はどこに行っても女性と間違えられるほどの美しさ。
それは病院に入院してもカルテ無視で女の子と間違えられるほどでした。

しかし、運命とは残酷なもの。
彼はある日、自分の身体に異変を感じました。
そして気がついたころにはもう手遅れ。
彼の身体中からありとあらゆる毛が生えていたのです。

かつての面影などはなく、今となっては身体中に毛が生え、お腹も出てしまい、とてもとても醜い姿になってしまいました。

そこでとある村人が彼に聞きました。
「幸せなのか?」と。
すると彼はこう答えました。
「幸せさ。今日もビールが美味しいからね。」

そうして彼は今日もゴクリゴクリとビールを喉へ運ぶのでした。